■トラッキング現象にご注意!
最近は話題の主流からはずれ、徐々にその恐怖も忘れられつつあるトラッキング現象。

しかし水槽を維持に際して発生しうる最も危険なトラブルの一つであり、定期的にチェックしたい部分です。
■なぜ危険?
トラッキング現象の原因はプラグ間に溜まったホコリ湿気。普段あまり手が届かずホコリが溜まりやすい場所にあるコンセント部分で発生すると言われます。

ホコリ、湿気、手の届かない場所…水槽用の電源はトラッキング現象の原因の可能性が集中していると言えます。

更に電源を必要とする器具が多いことから、
たこ足配線になってしまう場合が多いのも注意したい点です。特にヒーターや照明は予想上に電力を使う為、これらの器具は独立したコンセントで管理する方がお勧めです。
■水槽は危険?
家電製品と同じく適正な管理を行っていれば特別危険と言うことはありません。

人が出入りする場所である以上、ホコリの発生は避けられません。湿気もフタをしたり換気を良くすることで、多少改善はできますがやはりこちらも水槽がある以上、発生を避けることができないものと言えます。

むしろ湿気やホコリの面で言えば、一般に
浴室に隣接した場所に置くことの多い洗濯機の方がはるかに危険性は高いとも言えます。
■対策は?
ホコリも湿気も発生するのが普通で、これを完璧に防ぐことは一般的な住居の環境では不可能です。

そうなってくると改善可能なのはやはり清掃頻度をアップすること。その前提となるのはやはりできるだけシンプルな配線とアクセスのしやすい場所への設置となります。
お勧めはOA機器用として使用される、複数口の差込口を持ち、それぞれ単独のON/OFFスイッチを持つタイプ。

写真の製品は落雷による機器への悪影響を防ぐ機能や、規定以上の電流が流れるのを防ぐブレーカー機能、空いたコンセントの隙間にホコリがたまらないようにするスライド式のカバー、トラッキング対策とコードの折れ曲がりによる過負荷を防ぐ稼動コンセントの採用等、安全対策に重きを置いたタイプとなっています。また裏には引っ掛け用のフック穴が付いており、こちらを使用すれば水槽から水をこぼしてしまった場合でも漏電や感電の危険性を少なくすることができます。

最近はヒーター用のサーモ一つにしても内部にICを搭載したものが多く、落雷による影響を受ける可能性は十分にあります。また他の家電製品からのノイズによる誤作動の可能性もあります。

また最近は高精度のセンサーを搭載したものが多く、性能を十分に発揮する為にノイズフィルターが効果を発揮します。

長時間連続して使用することから最高容量の1/3程度の容量に留めたい所です。15A(1500W相当)のコンセントなら、合計5A(500W)以内に抑えるのが理想です。また一組のコンセントから取る量もこの1/3程度に収める方が無難なので、90cmクラスの水槽では水槽1個に対し1コンセントと言う組み合わせがお勧めです。

コードを踏まない、束ねない、熱がこもる物で覆わないと言った基本的な事項もしっかりと守りましょう。
シンプルですが、効果の高い保護プラグ。蛍光灯の拡張用のコンセントを使用する場合に便利な後付タイプです。
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