品種本来の体型や尾形の維持や色彩の向上と、翌春の繁殖に向けて準備をしよう!

準備するもの

  • 水量60〜80リットル以上、水深30cm以上水を張れるトロブネ、衣装ケース、発砲スチロール等
  • 青水
  • エアレーション一式
  • タネ水
●トロ舟
●QBOX
●発泡スチロール
●エアレーション
●タネ水

準備期間の管理

9月下旬〜10月中旬

夏季飼育で当歳・ニ、三歳共にきちんと型のついた金魚に仕上げたら、この時期から冬眠の準備期間に入ります。
基本的にはフィルターは使用せず、昼夜の寒暖差が大きくなってきたら水換えのみの管理に移行します。
夏季と異なる点は、夏季程餌を与える必要は無く水換えも毎日全換水していたところから、一日に3分の1〜半分の水換えを毎日こなすようにしましょう。 こうした飼育を続けていると、少しずつ水が緑色の“青水”になってくるので、この“青水”を維持・管理して冬眠に備えます。

飼育槽は丸一日中日の当たる所においてもかまいませんが、青水の発生スピード・水温の変化が激しく状態管理が難しくなります。
青水を作る際に、市販のタネ水を使用すると立ち上がりが早く失敗も少なくなります。
また、昼夜の水温差を少なくすることで生体・青水共に状態が安定し易く管理がラクになります。

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水温の変化をゆるやかに!

10月初旬〜11月いっぱい

青水が出来てきたら、今までのような定期的な定量の水換えから青水の“濃度”を管理します。管理する基準としては、推進に対して底がぼんやりと見える程度の濃度を保つように水換えをします。 11月に入り、日照時間・気温共に落ちてくるとこれまで程青水が濃くなる期間が早くなく、大げさに水飼えをしてしまうとせっかく維持してきた青水を絶やすことになってしまうので注意が必要です。

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青水管理

青水の役割

青水は残餌や糞から出るアンモニアや硝酸、燐酸の類を吸収し増殖する働きがあるため、清浄な環境を整えてくれる天然のフィルターのような存在になります。
良質なビタミン・タンパク・ミネラル・脂肪酸が豊富で、冬眠中の金魚はこれを摂取している為春先まで餌を絶っても生きることが出来る訳です。
また、こういった成分があるため骨格の形成や色揚げ効果、鱗の艶、春先に行われる繁殖の卵巣や精巣の発達、その質に大きく影響が出てきます。

青水のデメリット

青水は光合成も同時に行う為、夜間は酸欠になる可能性があります。(必要ならエアー)
よって、水量の少ない水槽での冬眠や数を詰め過ぎるとリスクが高くなるので注意が必要で、青水の濃度が濃くなるほどこのリスクは高まるので管理は慎重に行ってください。
アンモニアや硝酸、燐酸の類を吸収と上記で書きましたが、同時に水質がどんどんアルカリ性に偏ってしまうので、冬眠準備〜冬眠中にかけての餌の切り替え〜餌切りが非常に重要であることがわかると思います。(餌切りに失敗したら屋内飼育すれば良いです。)

青水管理の注意点

基本的にはエアレーションさえ使用せずに管理します。
ですが、土佐錦のようにガス(気泡病)り易い品種には水流が起らない程度に弱めのエアレーションを行うことでこの危険を回避することができます。
また、青水が濃すぎると金魚の体表がカビたり充血することがあるので十分注意して管理する必要があります。
青水管理の初心者にありがちな失態として、青くはなっているが青水としての正常な機能をせず(バクテリアがあまり活動していない)、アンモニアや亜硝酸、硝酸塩の値が異常に高い数値になっていたり、逆に青水の種類や水槽環境によっては青水が原因で水質が恐ろしくアルカリ性に偏ってしまうことがあり、それと気付かずダメにしてしまうことです。
不安な場合は定期的に水質検査を行い、金魚を良く観察しながら調節したほうが無難です。

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冬眠と餌の切り替え、餌切り

冬に近付くにつれて水温も低下します。
胃の無い金魚は、外部の温度に消化・吸収の効率を依存しているようなものなので、季節にあった餌選びが必要になってきます。
20℃〜18℃を切るようになったら、タンパクや脂質の少ない餌に切り替え、青水が出来て水温も10℃近く(13℃を切る頃から様子を見ながら)なったら完全に餌を切ります。
ただし、餌切りをする絶対条件として“屋外で冬眠させ、かつ青水が出来上がっている”ことを忘れないで下さい。

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冬眠〜冬眠明け

冬眠は青水が出来て、かつ餌切りができた状態からがスタートです。
冬眠中は基本的には餌は与えず、水換えも基本的には行いません。
“基本的には”とありますが、本格的な冷え込みを迎える前に大体は“妙に暖かい日”が来るものです。青水は、普段活発に増殖していない分、こういったタイミングで異様に濃度が上がってしまいます。
このような日を見極め、朝方〜午前中に“床換え”を行って青水の最終調整をします。
床換え=水換えに当たりますが、これは非常に重要で、例えば午後〜夕方に水換えを行った場合には夜間から翌日以降の冷え込みで青水が増殖せず、冬眠に不十分な薄い濃度の青水になってしまい、ダメにしてしまう可能性があります。
なので、普段から天気予報には気を掛けてタイミングを見逃さないように配慮しましょう。
冬眠明けの春先(2月下旬〜3月中旬)も同様で、水換えをするタイミングが非常に重要です。
水温が18℃以上になるまではそのまま青水を維持しますが、少しずつ換水頻度を上げて、餌の切り替えも冬眠前とは逆に少しずつ与えて繁殖に備えて体力をつけさせます。
冬眠明け、水温が18℃に近付くと自然と繁殖行動を始めてしまうので、しっかりと体ができるまでは雌雄で分けておくと良いと思います。
(繁殖は前年の仕上げ方にもよりますが、結果はどうあれ明け2歳から可能です。)

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全体的な注意点

以下の金魚は冬眠に適しません。
輸入された外国産の金魚 ⇒ ヒーターを入れる、もしくは最低でも15℃で管理が必須。
サイズの上がり切らなかった当歳魚 ⇒ 屋内水槽で水温15℃程度で管理しましょう。
冬眠直前で状態を崩した金魚 ⇒ 屋内水槽で管理しましょう。
丸手で側線が乱れていたり、金座の開いている金魚 ⇒ ヒーター管理がオススメです。

外国産の品種でも、国内で累代した個体は冬眠可能です。様子を見て行いましょう。
丸手で側線が乱れていたり、金座の開いている金魚は転覆するリスクが高い為、冬眠には不向きです。

冬眠中、状態を崩してしまった場合はすぐに屋内飼育に切り替えて下さい。

冬眠に使用するフネは、気温の変化で水温が影響されないよう断熱シートで覆ったりするとより安心です。