良くある質問と回答〜【コケの種類とその対策】〜(改訂 07年01月09日)
セットから2〜3週間経つと、水草の生長も徐々に早まりますが、同時に徐々にコケも目立ち始めます。

またセットから時間が経過した水槽であれば、髭ゴケや藍藻と言ったやっかいなタイプのコケが発生することもあります。今回は各種のコケに対する対処法をコケの種類ごとに紹介させて頂きます。
※このコラムは以前掲載したものを再編集しての掲載となっています。
[コケの種類から対策を見る]
茶色いトロロのようなフワフワしたコケ Case 1へ
ガラス面に緑や茶色のコケ Case 2へ
フサフサした硬いコケ Case 3へ
ドロットしたかび臭いコケ Case 4へ
 
[Case 1 茶色いトロロの様なコケが生える]
[原因]
セット初期のろ過が安定していない時期に発生しやすいです。


[解決法として]
ばくと等のバクテリア剤を投入してろ過の早期安定を図ると比較的早く抑えることができます。

[除去するには]
サイアミーズフライングフォックスもお勧めです。


エビ類はヘアーグラス等の細かい葉を持つ成長の遅い草をメインで使用する場合も力を発揮します。チェリーレッドシュリンプ等はコケ取りのみならず観賞価値も高くなっています。

フライングフォックスは水槽壁面などエビが上手く取り付けない場所のコケを舐め取るようにして食べます。
 
[Case 2 ガラス面に緑色や茶色いコケが生える]
[原因]
このタイプのコケはろ過が安定していてもガラス面や石、流木に付着します。


[解決法として]
アルジガードテトラ アルジミン等のコケの発生を抑制するタイプの添加剤が効果的です。

[除去するには]
サザエ石巻貝ミニブッシープレコオトシン等の生体が積極的にこのタイプのコケを食べます。
平らな面のコケ取りではやはりオトシンやプレコ、貝類が効果的です。ミニブッシーはオトシンに比べるとややサイズは大きくなりますが、オトシンよりもコケをそぎ取る力が大きく、貝類よりも活動範囲が広いので広範囲のコケを良く食べます。
このタイプのコケは濾過がしっかりと立ち上がっていても発生するので、抑制剤を併用するのも効果的です。
 
[Case 3 フサフサとした髭状のコケが生える]
このタイプのコケの原因となるのは主に3つです。

[原因 1]
餌に含まれる栄養分の蓄積

[解決法として]
給餌量を調整したり、クロマシリーズなど、比較的コケの発生が少ないタイプの餌に切り替える。

[原因 2]
極端に強い水流が当たる

[解決方法として]
シャワーパイプ等を使用して水流の偏りをなくす。

[原因 3]
底床が古くなり不純物が極度に蓄積している

[解決法として]
砂利系の底床であればプロホース等を使用して大幅な底床掃除を行い、 ソイル系の底床であればリセットが最も効果的です。


[除去するには]
流木や石等に付いた物の除去にはウォーターマジック Aアルジミン等のコケを除去するタイプの添加剤を使用するのが効果的です。
水草に付いた物は付いた部分をカットしてください。一旦生えてしまった物については歯が立ちませんが、サザエ石巻貝を多めに入れておくと予防効果があります。
このタイプのコケは一旦発生すると生物の力で除去することが難しいので、草であれば生えた部分をカットしてしまうか、器具であれば取り出してコケ除去剤に漬け込んでしまった方が早いです。
 
[Case 4 かび臭いドロットしたタイプのコケが生える]
[原因]
このタイプのコケについては発生原因については諸説ありますが、フィルターの目詰まりや根本的なろ過能力の不足が原因の場合が多いです。

[解決法として]
最も効果が高いのはフィルターの掃除や増設によるろ過能力の改善が最も効果的です。

[除去するには]
発生した場合、プロホースなどを使用して水出せるだけ吸いだした後、発生した場所にエクスタミン等の藍藻を主な対象としたコケ除去剤を使用して増殖を防ぐことが可能です。コケの中でも特に生命力が強いですので、早目の対応が肝心です。