水槽セットの選び方 星の数ほどある(?)水槽セット。飼育目的にピッタリ合う商品を選ぶポイントをご紹介します。

水槽セットのメリット

水槽やろ過フィルター、照明、ヒーター・・・。必要な器具類は単品で揃えるよりも、ひとまとめになった水槽セットは購入した方が割安です。最近は各メーカーも水槽セットに力を入れていて、熱帯魚用や海水魚用だけでなく、小型美種の混泳に適したカージナルテトラ用、汽水魚にぴったりのミドリフグ用、レッドビーシュリンプ用など、水槽セットもより細分化されています。
水槽セットはメーカーが自社商品を組み合わせたものが一般的ですが、近頃ではショップオリジナルの水槽セットが目立つようになってきました。ショップオリジナルの魅力は異なるメーカーの用品が組み合わされていること。「水槽はA社がいいけど、ろ過フィルターはB社がいい」。そう思うことってありますよね。ショップオリジナルであれば、人気商材を組み合わせたものも多くあります。
単品で揃えるよりも割安。ショップオリジナルの水槽セットがお買い得!

購入前にセット内容をチェック!

用途に応じたさまざまな水槽セットが用意されています。最初から何を飼うかはっきり決めているなら問題ないのですが、水槽セットが細分化されすぎていて、どれを選べばよいのか分からないという人も少なくないことでしょう。そこで、水槽セットのチェックポイントをご紹介します。
最初に自分が飼いたいのは「熱帯魚」「水草」「海水魚」「金魚(メダカ)」の4つの分類のうち、どれに属するかをチェックしてください。ここで間違えると水槽セットを購入するメリットが消えてしまいます。
熱帯魚は文字通り熱帯域に分布する淡水魚なので、水温は25℃前後で飼育します。そのため、ヒーターは不可欠です。金魚やメダカは国内にも分布するので水温は低めを好みます。種類によってはヒーターは不要でしょう。水草は熱帯魚のように酸素ではなく二酸化炭素(CO2)を必要とします。そのため、ろ過フィルターは外掛けや上部ではなく密閉式の外部フォルターが適しています。また、多くの光を必要としますので高光量の白系ライトが必須です。海水は熱帯魚や水草、金魚とは異なり飼育水に海水を用いるので、塩害に強い器具類を使います。
このように魚種によって必要となる器具類が異なるので、「熱帯魚」「水草」「海水魚」「金魚(メダカ)」の分類を間違えると使えない器具が出てきたり、後から買い足したりしなければなりません。
「熱帯魚」「水草」「海水魚」「金魚(メダカ)」の中から絞り込んだら、各商品のセット内容をチェックしていきましょう。同じ水草用でも商品によって付属する器具や機種は違います。水槽、ろ過フィルター、照明という基本セットもあれば、9点セットといった至れり尽くせりのセットもあります。
熱帯魚セット
※一部上記のセット商品が含まれていない商品があります。予めご了承下さい。
水草セット
海水魚セット 金魚セット

初心者向けの水槽セット

アクロシリーズ

「こっちのセットは照明が蛍光灯だけど、あっちはインバーターがついている」「こっちは高性能なろ材がついている」。このようなところまで目が行くようになったらもうベテランアクアリストの仲間入り。水槽セットを細かくチェックして比較検討するのは楽しいものです。でも、初心者はそこまで気が回らないと思います。細部まで吟味している時間がないという人も多いことでしょう。
そんな時は人気の高い安価な初心者向け水槽セットがおすすめです。なかでもイチ押しは「アクロシリーズ」。はじめて水槽セットを購入する人に評判の高い器具類をひとまとめにしてあります。初心者向けなので使いやすい器具を揃えてあることで評判です。水槽単品やバックスクリーン貼付済み水槽、キャビネットと水槽のセットなどアイテム豊富です。「水槽セットが多すぎて決められない」という人は、ぜひ「アクロシリーズ」を使ってみてください。

イメージで選ぶ生体とのセット特集

リビングの空きスペースに小さな水槽で小型種を群泳させたり、愛嬌のあるフグをペット感覚で飼ったりするのもアクアリウムの魅力の1つ。デザイン性のある水槽や器具類が増えてきたのでインテリア感覚で水槽を室内に飾るのも楽しいものです。
しかし、インテリア性やイメージばかりでは熱帯魚や水草たちを長期飼育できません。熱帯魚にはそれぞれ特徴があります。温和な魚もいれば攻撃的な魚もいますし、コケなど草食性もあれば小魚を捕食する肉食性もいます。また、購入当初は全長10cm未満でもあっという間に成長して全長30cmに達する大型魚もいます。その時のイメージだけで水槽や熱帯魚を入手すると後々「失敗したな」と感じるかもしれません。 イメージで生体を選ぶことは決して悪いことではありません。自分の好みに合う魚を飼うことがアクアリウムの醍醐味です。その際、各魚種の特徴や混泳の相性などを事前に確認しておきましょう。それでも魚や器具のことがよく分からないという人は、生体付きの水槽セットをおすすめいたします。各生体の飼育に適した飼育器具が付属するので細かいことを気にせず、すぐに魚たちを飼育できます。

水槽サイズで選ぶ!

「熱帯魚」「水草」「海水魚」「金魚(メダカ)」といったように、飼育目的で水槽セットを決めるのがとても分かりやすいですが、水槽サイズで選ぶのも有効です。何を飼うかまだ決めていないという人、住宅事情で水槽の置き場所が限定されている人は、水槽サイズから絞り込んでいきましょう。
一昔前は60cm水槽が基本サイズといわれていました。ちなみに、ドイツでは90cm水槽が普及サイズといわれています。30cm未満の水槽は水量が乏しく初心者にはかえって難しいとされてきました。しかし、近頃では小型水槽が主流。30cmクラスからスタートし、徐々にランクアップしていくスタイルが定着しつつあります。
小型水槽では飼える種類が限られるとよくいわれますが、小型水槽用でもろ過能力の高いフィルターが充実していますし、水草やサンゴ育成に適したメタルハライドランプも30cm水槽用が普通に販売されています。初心者だから30cmか60cm、上級者になったら大型水槽といったイメージがありますが、飼育レベルと水槽サイズは関係ありません。住宅事情や飼育スタイルに合った水槽サイズを選んでください。

魚種別の水槽セットを選ぶ

「シュリンプの飼育・繁殖にチャレンジしたい」「水草レイアウトを作りたい」「カクレクマノミを飼いたい」など、飼育目的が明確ならピンポイントで水槽セットを選びましょう。シュリンプ飼育セットや水草レイアウト用など具体的な水槽セットがたくさんあります。ここでも選び方もポイントは付属する器具の種類です。ろ過フィルターの性能やライトの種類など器具を1つずつ吟味するとよいでしょう。
生体で選ぶ 小型水槽セット 水草レイアウトを楽しもう! 海水魚水槽