よくある質問

海水FAQ

海水生体全般

塩分濃度(比重)はどれくらいが適当ですか?

飼育生体によって異なりますが、天然海水に近いが理想的です。
海水魚では、1.020から1.023前後、サンゴやイソギンチャクでは、1.022から1.024程度が理想です。
ソフトコーラルやイソギンチャクの中には1.024を超えてくると状態を崩す種類もいるので注意しましょう。

水温はどれくらいで飼育すれば良いですか。

多くの海水魚やサンゴは24~25度の水温を好みます。
水深の深い所に生息する魚やサンゴは20度前後が適温の場合もあります。
詳しくは、各商品の詳細ページ内にある飼育要件をご参照ください。

購入した魚がなかなか餌を食べてくれません。

水質や環境の変化に順応できる個体もいれば、時間をかけて徐々に慣れてくる個体もいます。
当店で餌を食べていても、お届け中のストレスや水質環境の差により、突然食べなくなってしまうこともあります。
海水魚の飼育は、餌を水槽で食べさせる(餌付け)ところから飼育がスタートします。
まずは、落ち着いて泳ぎ回るのを確認してから、冷凍の生餌や生き餌を与えて、食欲を上げてください。
慣れてくると、種類によって人工飼料もよく食べてくれます。
餌の食いが悪いようでしたら、食べ切れる程度の少量与えてください。
水質の悪化につながりますので、餌の与え過ぎには十分注意してください。

クマノミがなかなかイソギンチャクに入りません。

クマノミ種とイソギンチャクには相性があります。
また、クマノミの多くは習性上、他の魚では近寄ることのできない、限られた種類のイソギンチャクへ身を隠すことをします。ただし、あくまでも危険を回避するための隠れ場所であり、敵や対立する相手がいない場合は、イソギンチャクに入らない場合もあります。

海水魚がどうしても白点病にかかってしまいます。どのような対応・処置をすればよいですか?

海水魚はストレスなどから抵抗力を落とすと、潜伏している白点菌に感染してしまい、重症の場合は死に至る大変危険な病気です。淡水魚がかかる白点病と全く異なる種類の病気とされます。 飼育水槽へ投入する前に、飼育する水槽とは別に、薬浴する「トリートメントタンク」で調整することが一般的です。ある程度の期間、薬浴して餌の捕食を確認したら、飼育水槽へ投入してください。また、飼育水槽での育成中にも感染してしまうことがあります。紫外線を照射する「UV殺菌灯」を備えると白点病予防に期待できます。海水魚を育成の際は、設置をお勧めします。

海水生体のサイズの指定はできますか?

誠に恐れ入りますが、サイズのご指定はできません。
海水生体の多くは自然採取によるもので、採取時期によりサイズの変動は著しく変化いたします。
そのため、ページ上では「約○~○cm」と表記させていただいております。
在庫状況でのサイズ範囲がお届け個体の大きさとなります。

B品表記のカニやエビは通常表記のものと何が違うのですか。

当店での「B品」表記のカニやエビなどの甲殻類については、ヒゲ、アシ、ウデが欠損している個体を示します。
甲殻類は脱皮を繰り返す生物ですので、近い将来、無いはずのアシが脱皮により生えそろうこともあります。
ただし、飼育環境によって、もともと生えているウデやヒゲの長さではなく、短い状態で生える場合もあります。
生命的に問題はありません。

海水水槽の立ち上げにどれくらいかかりますか?

天然海水やバクテリア付きろ材、バクテリア付き底砂を使用することで1週間~10日間で立ち上がります。ただし、水槽設備や飼育する生物によって大きく異なるため、一概にはいえません。淡水とは異なり、天然海水自体が生き物です。すぐにお気に入りの生き物を飼育したい気持ちは分かりますが、時間をかけて少しずつ立ち上げを楽しむことが長期飼育の最大のポイントです。 特に海水魚でヤッコやチョウチョウウオなど、白点病にかかりやすいとされる生き物は、水槽の立ち上げに1年ほどかけていくと安定感のある飼育を楽しむことができます。

水槽にカーリーが増えてきて困っています。ペパーミントシュリンプがカーリーを食べると聞きましたが本当に食べますか?

ペパーミントシュリンプは雑食性ですが、肉食傾向が強めの食性を持ち、カーリーをはじめとした無脊椎動物や弱った生き物、微生物を主に食べています。その中でも小型のイソギンチャクなどをよく食べる傾向があり、カーリーを見つけると食べる場合があります。
まれにカーリーをすぐには食べない個体群もいますが、お腹を空かせてカーリーをピンセットなどでつぶして匂いを嗅がせるなどをすると食べ出します。 4cm以上に成長したカーリーとなるとなかなか積極的に食べようとはしないので、大きなカーリーはつぶして手を出しやすくしてあげましょう。
単独飼育よりも3匹以上で複数飼育するとより積極的に食べるようです。

コケの防止策はありませんか?

水槽という環境では、海水でも淡水でもコケの発生は避けては通れません。
水道水に含まれるケイ酸やリン酸などがコケの栄養になったり、魚の餌やふんに含まれる栄養(リン酸も含まれている)もコケが発生する要因になったりします。
コケの発生防止には、マスキング剤と呼ばれる水道水を浄化するコンディショナーや、海水用のコケ防止吸着剤などが効果があります。
また、紫外線の力でコケの胞子やバクテリアをきれいにする殺菌灯の導入なども効果を発揮します。
水換えの際に水道水ではなく、RO水を使用した人工海水を使用することもおすすめできます。
その他、照明の点灯時間や水槽設置場所(窓際は太陽光でコケの光合成を促進させます)の見直し、コケを食べるクリーナー生体の導入も効果的です。
上記のようにコケの発生を防止する方法はいくつかありますが、コケを完全に抑制するわけではありませんのでご注意ください。

チャームではトリートメントを行っていますか?購入した魚はトリートメントを行った方が良いでしょうか?

当店では入荷後、最低でも5~7日程度トリートメントを行った後、当店のホームページにて購入可能になります。状態の良い個体から出荷させていただいておりますが、輸送中のダメージや、キャリアになっている病気の種類、病気や寄生虫の潜伏期間によっては完全に病気を防ぐことはできません。また、お客様の水槽への導入時には水質が大きく変わるため、入念に水合わせをしても何らかの病気を発症する可能性があります。お客様の元へ元気に届いた生体であっても、トリートメントタンクを用意していただき、本水槽に入れるまで一度様子を見ていただくことをお勧めします。

※水槽導入後や、水合わせ中の死亡、混泳による同居魚への被害、また、いかなる理由においても、すでに飼育している生体への被害については、一切保証はいたしかねます。あらかじめご了承ください。

海水器具について

プロテインスキマーは必要ですか?

この「プロテインスキマー」は、海水中の有害なたんぱく質やアンモニア、浮遊物を物理的に分解して除去する装置です。ろ過をするフィルターとはまた異なる概念を持つものですが、海水魚をはじめ、イソギンチャクやサンゴ、その他の無脊椎動物の育成には欠かせない設備器具といえます。 海水水槽の立ち上げには、ぜひ設置をしてください。

海水の立ち上げにはどれくらいの期間が必要ですか。

海水生体を育成する部分で、最も重要なポイントです。淡水魚とは異なり、飼育する際には、飼育海水中にバクテリアがきちんと機能していなくてはなりません。また、適正な値の海水比重(塩分濃度)を維持することも重要です。当店では、早期立ち上げに最適な天然海水のご用意もあります。ぜひ、水槽の容量に合わせてお選びください。
なお、人工海水での立ち上げには、バクテリアがほぼいない状況からのスタートとなります。当店では、熟成期間を十分に取ったバクテリア付きライブサンド「ばくとサンド」をご用意しております。 早期立ち上げにも期待ができます。

ろ過材には何を使えばよいですか?

海水生体を飼育する上ではpHの問題もあり、主に粗めのライブサンド(化石化したサンゴの破片)を使用します。当店では、すでにバクテリアを定着させた「ばくとサンド LL」をご用意しております。早期立ち上げにも期待ができ、生物ろ過用のろ過材として大変おすすめです。

メタルハライドランプと蛍光灯とLEDでは、どれが一番育成に向いてますか。

育成生体によって大きく異なります。 浅場に棲息し、強い光を求めるミドリイシなどの好日性ハードコーラルやシャコガイは、メタルハライドランプが必要です。また、光を好みながらも蛍光灯の光でも育成できるのが、好日性ソフトコーラルやイソギンチャク、海藻などです。
また、LEDも年々進化し、育成にも問題のないモデルが続々と登場していますが、光の強さではメタルハライドランプに劣るものがまだまだ多くあります。海水魚などにはお使いいただけますが、サンゴ飼育には多数必要となります。

照明のルクス(lux)、ルーメン(lm)、ケルビン(K)って何ですか?

照明の明るさは、一般的にはルクス(lux)、ルーメン(lm)で示され、どちらも数字が大きいほど明るい照明といえます。ただし、以下の点にご注意ください。

・ルクスは照明の光源自体の明るさではなく、照明から出た光が到達した地点での明るさを表します。
水深が60cmの水槽に照明を使用した場合、水深が30cmの地点と60cmの地点では、60cmの地点の方が暗くなります。また、一つの照明で小さな部屋を照らす場合、大きな部屋を照らす場合では、大きな部屋の方が暗くなります。ルクスは光源からの距離と照射される面積に左右されるため、光源からどのくらいの地点の数字なのかを加味して比較する必要があります。
→ 光が均一に広がる蛍光灯の明るさの比較に適した数字です。

・ルーメンは照明の光源自体から放出される光の束の量です。
照明の明るさを単純に比較するならルーメンがもっとも単純な数字で、この数字が高いほど照明は明るいといえます。ただし、いくらルーメンが高く、明るい照明でも、照射角が狭いと一部しか明るく見えません。光の直進性の高いLEDでは重要な比較項目ですが、照射角によっては暗く見える場合があることを考慮しなければなりません。
※一般的なアクアリウム用の照明は照射角が120°前後になっています。
→ 光の直進性の高いLEDの明るさの比較に適した数字です。

・ケルビンは光の色を表す数字です。数字が低いほど赤く見え、数字が高いほど青く見えます。
魚や水草の演色性を左右し、実際は明るさに関係ない数字です。人間の視覚には白い光ほど明るく見え、6000K~8000K程度が一番明るく自然な色調に見えます。サンゴ育成用の青味が強いものや水草育成用の赤味が強い照明は、白い照明に比べて暗く見えます。
→ 光の色の比較に適した数字です。

サンゴ・イソギンチャク・無脊椎動物

「ソフトコーラル」と「ハードコーラル」の違いを教えてください。

ソフトコーラルは骨格を持たない珊瑚(サンゴ)、ハードコーラルはミドリイシをはじめとする骨格を持つサンゴのことをいいます。

サンゴを育成するには光が必要と聞きました。どういった照明器具が必要ですか?

サンゴには、植物と同様に光合成に近い作用でエネルギーを吸収する「好日性(こうにちせい)サンゴ」、光を要求せずに深場や岩陰に棲息する「陰日性(いんにちせい)サンゴ」との大きく分けて2種類が存在します。サンゴはミネラル分やプランクトンで成長する生物ですが、好日性サンゴには、自分の体に褐虫藻(かっちゅうそう)という植物性プランクトンを共生させており、光を浴びることでこの褐虫藻が光合成を行い、そのエネルギーを取り入れて生育していくので、太陽光に近い波長を照射する「メタルハライドランプ」などが必要です。
一方、陰日性サンゴには、光合成によるエネルギーの吸収をすることができないため、小まめな給餌が必要となります。

サンゴやイソギンチャクの餌はどうすれば良いですか?

当店では、タイプに合わせた液体フードや冷凍の生餌をご用意しております。 サンゴは自ら歩くことができないので、水流を起こすサーキュレーターやフィルター、プロテインスキマーを短時間一時的に停止して定期的な給餌を行います。 ポリプの中心やサンゴやイソギンチャクの中心には口があるので、そこへめがけて給餌を行ってください。 給餌後は、必ず水流を起こすサーキュレーターやフィルター、プロテインスキマーを運転して、必要な場合は水換えを行ってください。

イソギンチャクが以前はライブロックの脇にいたのに、水槽の壁面にくっ付いています。

イソギンチャクは移動します。居心地の良い所が見つかると、その場所を定位置にしますが、投入後は落ち着くまでは水槽内を動き回ります。また、排水口に入り込んだり、サーキュレーターの吸水口に進入したりする恐れがあります。近寄らせないための工夫が必要です。

届いたイソギンチャクが小さいのですが、サイズが違うのではないですか?

イソギンチャクの体のほとんどは水分です。全身で飼育水を取り入れ伸縮と膨張を繰り返します。水質が安定した水槽ですと、大きな変化をしませんが、慣れるまでは小さくなってしまうことがあります。落ち着くと触手を長く広げて大きく膨張します。

サンゴイソギンチャクとタマイタダキイソギンチャクの違いについて教えてください。

飼育下においては、形状の変化をしてしまうので一概にはいえませんが、サンゴイソギンチャクは触手がタマネギのような形状に、タマイタダキイソギンチャクは、名前の通り、玉状の触手が頂きにあるような形状です。 いずれも、飼育下での水質の変化や光の具合で形状が変化して、触手を長めに伸ばしてしまい、見分けるのは大変難しくなります。

届いたサンゴが小さいのですが、サイズが違うのではないですか?

ソフトコーラルのトサカ類、ウミアザミ類はポリプが閉じた状態では縮こまって小さくなります。環境に慣れ、落ち着くとポリプを広げて大きく膨張します。特にトゲトサカ類は、大きな個体だと導入直後の2倍ほどに膨らむので、水槽サイズやレイアウトする位置を十分に考慮してください。また、一部のハードコーラルも共肉部分が大きく膨らむ種があります。他のサンゴと接触しないよう、十分なスペースを用意してあげてください。

スターポリプを購入しました。ただの肌色の皮みたいですが?

当店ではポリプが開いていることを確認できた個体から出荷しています。しかし、到着後、環境に慣れてポリプが開くまで時間がかかることが多く、肌色のみかんの皮のように見えます。落ち着いた環境でしばらく様子を見てあげてください。早ければ数日、遅いと一カ月ほどでポリプを開いた姿を見せてくれます。

イソギンチャクが動きません。

イソギンチャクの体のほとんどは水分です。
水質の変化により、環境に慣れるまでじっとしていることがあります。
反対に、伸縮と膨張を繰り返したり、口を大きく開いたりすることもありますが、徐々に水質に慣れていくことで、しっかりと足盤(アシ)をくっ付けて触手を伸ばし始めます。

イソギンチャクが岩に着きません。逆さになってしまいます。

イソギンチャクは自分が居心地の良い所が見つかるまで動き回ります。生き物ですので、これを止めることはできませんが、光を好む習性を利用して定着してほしい場所に、集光形のライトでピンスポットしてあげるとそこに定着することがあります。また、足盤(アシ)がきちんと下を向かず、逆さまになってしまうときは、直接触れずに、長い物で優しく向きを変えてあげてください。

イソギンチャクが浮かんで沈みません。

イソギンチャクは体内に空気が入り込んでしまうと自分では取り出すことができません。
チャームでは、極力空気の量を減らして出荷しています。
水槽へ投入する際は、空気に触れないように速やかに行ってください。
触手の内部に入り込んだ空気を取り除くには、荒療法ですが、優しく握り少しずつ空気を取り出してください。
強くつぶすと皮膚組織を破壊してしまいます。ご注意ください。
※イソギンチャクには刺胞毒があります。お肌が敏感な方は直接触れるとお肌が荒れてしまうため、ゴム手袋などを用いてご対応ください。

イソギンチャクが届きました。翌日口を大きく開けています。

イソギンチャクは、環境の変化に敏感です。
到着後、袋の中の水が白濁していたり、皮膚が組織崩壊していたりするようでしたら死着となります。
※詳しくは、商品に添付されている「生体死着保証内容」をご参照ください。
また、到着時に口が開いていても、水槽投入後に回復することもあります。
水槽投入後、水槽中を移動してライブロックや水槽の壁面に定着するようであれば状態を取り戻しています。まずは様子を見てください。

スポンジを維持するにはどうすれば良いですか。

スポンジ(カイメン)類は、主に岩陰に潜んでいます。 給水口と排水口から海水を体内に取り入れて成長する生物です。 水質の変化に影響を受けると同時に、強い光が当たる環境を避けて配置してください。 また、長期維持をする最大のポイントは水換えです。小まめな水換えをお勧めします。

スポンジが枯れてしまいます。何が原因ですか?

原因は3つ考えられます。 1水質の悪化。2空気に触れたことによる壊死。3ウミウシなどによる生物的食害です。

巻貝が届きました。動きませんが死んでいるのでしょうか?

巻貝は袋の表面を動き回ります。ところが、移動中の振動で逆さまになると萎縮して動かないことがあります。 水槽投入後、貝殻の内側(ふたがある方)を水槽の壁面または底に向け、様子を見てください。 水質に慣れると体を伸ばし、動き回ります。

ライブロック

ライブロックにミミズのような生物が付いています。これは生体に害がありますか。

「ライブロック」は「LIVE(ライブ)」=生きる・「ROCK(ロック)」=石のことで、さまざまな微生物が付着した「生きた石」です。そのため、薬品などでは駆除ができず、微生物や甲殻類などが付着してしまいます。 当店では、こういった生物を取り除く「キュアリング」を十分に行っていますが、若干の付着生物が存在する場合がございます。 主に、「ミミズ」のような生物が付くことがありますが、これは「ゴカイ」という生物で、餌の食べ残しや死骸のお掃除をしてくれる分解者でもあります。また、大型魚はこれを捕食するため、害は無いものといえます。

ライブロックのキュアリングの期間はどれくらいかかりますか?

ライブロックのみを海水で管理して、エアレーションやプロテインスキマーを稼動させることで、早ければ1週間ほどキュアリングを行うことができます。ただし、ライブロックも生物と同様に誤差が生じます。様子を見ながら対応することをお勧めいたします。

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