アピストグラマ特集 | チャーム

アピストグラマ

アピストグラマって?

日本やヨーロッパで人気の南米原産の小型のシクリッドです。オスは体側や各ひれに美しい色彩を持ちます。
主にブラジル、ペルー、コロンビアから輸入されるワイルド個体、海外でブリードされた美しい品種が流通しています。未記載種を含め、非常に多くの種類が知られる点や、バリエーション豊かでコレクション性が高い点、小型水槽でも飼育・繁殖が楽しめることから、古くから多くの愛好者がいます。

飼育は難しいの?

アピストグラマの飼育は一般に難しいといわれますが、数点の注意事項を押さえれば、難しくありません。

どんな種類があるの?

≪飼育のポイント≫

基本はペアで飼育

アピストグラマはオス同士はもちろん、ペアでもけんかをします。
オス同士のけんかはひれを盛んに広げるフィンスプレッディングを見られますが、ひれが傷付いたりします。
また、産卵前はオスがメスを追いかけ回し、発情したメスは産卵後はオスを激しく追い回します。
流木や水草など、十分な隠れ家が必要です。

ろ過能力より水質の維持

アピストグラマは強い水流は好みません。
水質の悪化には十分注意が必要ですが、急激な水換えでpHが上がってしまうのも良くありません。弱酸性のpHを維持できるソイルでの飼育がおすすめです。
少々コケの生えたようなこなれた水での飼育が適し、フィルターはスポンジフィルターで十分です。

難種の飼育は機材でフォロー

難種と呼ばれるアピストの飼育で重要なのは、pHを低く抑え、硬度も極力低い環境に整えることです。硬度を下げるためにはRO水を使用するのが有効です。
また、TDSを低く抑えることも重要なので、TDSメーターは欠かせないでしょう。
生息地の環境をより再現するためにも、ピートやブラックウォーターなどの調整剤も有効です。

餌の与えすぎはダメ

沈降性の人工飼料であれば問題なく食べてくれますが、古い餌ではエロモナス症にかかりやすいので注意が必要です。
また、餌を与え過ぎると体型を崩しやすいので、少なめに小まめに与えるのがコツです。手間はかかりますが、湧かしたてのブラインシュリンプをふんだんに与えると、色も揚がって美しい発色を見せてくれます。

繁殖も楽しめる

アピストグラマはケーブスポウナー(洞窟産卵)といわれるとおり、流木やシェルターの陰に産卵します。
ペアの相性にもよりますが、基本的には産卵後メスが積極的に子育てを行い、オスも子育てに参加する場合があります。しかし多くの場合は、産卵後メスはオスを激しく追い回し、場合によっては死なせてしまうこともあるので、必要に応じて隔離する必要があります。

アピストグラマの子育て映像

繁殖に適した水質

繁殖には、適した水質の準備が大切です。
ペルー原産の種類は、日本の中性付近の水質でも発情まで至ることが多いです。オリノコ川、ネグロ川に生息する種は適切な水質の準備の必要です。pH5以下の硬度0~1程度の超軟水を用意する必要があります。
軟水の作成には、マジックリーフやピートの使用が有効です。

メスが重要なポイント

発情したメスは全身を黄色く染めて、積極的にオスにアピールします。
適切な環境を用意し、メスを発情させるまでが重要なステップです。ペアの絆を強くし、メスの発情を促すためには、当て馬になる小型魚を入れておくのも一つの手です。
  • 発情したメス

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