ブラックファントムテトラ

南米大陸、アマゾン川関連水系に広く生息する小型カラシンの中の、「ハイフェソブリコン属」の体高のあるグループです。
以前はメガランフォダス属(Megalamphodus)とされていました。
体高のあるボディに大きな背ビレと尻ビレが魅力的な種で、黒の大きなスポットが入る点が多くの種で共通しています。
ネオン、カージナルほどの派手さを持つものは多くありませんが、それらと組み合わせることで美しさを引き出す名脇役　と言えるグループです。
例えばブラックファントムテトラは、ブラジル、パラグアイ川、グァポレ川原産のカラシンです。
体高のあるボディに漆黒の大きな背ビレと尻ビレが魅力的な種で、グレーのボディにブルーと黒の大きなスポットが入る美しい魚です。
レッドファントムテトラは、コロンビア、オリノコ川原産で赤く透明感のある体色と黒の大きなスポットが入る美しい魚です。通常のタイプの他に、赤みの強い”ルブラ”と呼ばれるタイプが知られます。

このグループに属する魚種は以下のような種類がいます。

南米大陸、アマゾン川関連水系に広く生息する小型カラシンの中の、「ハイフェソブリコン属」にの体高のあるグループです。以前はメガランフォダス属(Megalamphodus)とされていました。 分類的にはカラシンの仲間に属します。
日本にカラシンの仲間の魚種は分布しておらず、主に北米・中南米・アフリカを中心に分布するグループとなります。
意外かもしれませんが、ピラニアもネオンテトラと同じカラシン科の魚であり、遠い親戚にあたります。
ファントムテトラを含むハイフェソブリコン属は南米大陸に広く生息しています。

基本的にオスはヒレが大きくなりますが、メスのヒレは大きくなりません。
ブラックファントム、レッドファントムといった「ファントムテトラ」の名が付く種には、オスがメスをめぐってヒレを見せつけ合う「フィンスプレッディング」と呼ばれる習性があります。
お互いが目いっぱいにヒレを広げ、相手より大きく見せた方が勝利　となるようです。オスのヒレが大きいのはこのためで、よりヒレが大きいオスほど、メスを獲得しやすいようです。お互いを激しく傷つけあわずに、勝敗を決定するために編み出された知恵の一つなのかもしれません。
このように、興味深い行動が観察できるのもこのグループの魅力です。