水草の植え方講座 | チャーム

水草の植え方講座

複数の水草の植栽・配置(簡易レイアウト)

水草の植え方は、水草の種類によって異なります。正しく処理をし、植えないと正常に成長しません。また、底床に植え込むにはピンセット、流木などに活着させるためにはビニタイやナイロン糸などが必要です。事前に用意しておきましょう。

植栽する際には、水槽の前面から前景、中景、後景と植えていきます。基本的にこのように植栽することによって、全ての水草をバランス良く楽しむことができます。

レイアウトのコツ

●水槽サイズに合った水草を選びましょう。小型水槽であれば、中景草が後景草になる場合もありますし、大型水槽であれば中景草を前景草として使用する場合もあります。
●石や流木など、水草以外のレイアウト素材を使用するときには、素材で骨格を作ってから、水草を植えます。
●同じ種類の水草をまとめて植栽することで、まとまりがでます。
●各々の水草の成長スピードや成長後の大きさを考慮して、間隔を取って植栽するときれいに仕上がります。
●赤系の水草は、あまり多用せずにワンポイント程度に使用すると色彩のバランスが良くなります。

ポット入り水草の処理方法

有茎類(水中葉・水上葉)

底床が薄いと抜けやすいため、3~5cm程度の厚さが好ましいです。植える間隔は水草の大きさにより異なります。隣り合う水草同士の葉が重ならないような間隔がベストですが、成長するにつれて枝分かれし、ボリュームが出る種は間隔を広めにとって植えます。

エキノドルス・アマゾンソード

エキノドルスの仲間はサイズが大きく根張りが盛んなため、底床を5cm程度まで厚くましょう。本種は丈夫な種が多いため、植え替えを行うだけで株全体がダメになってしまうことはあまりありませんが、キレイに大きく育てるには最初から植える場所を決めておき、一度植えたら動かさないことがコツです。あらかじめ水槽のサイズを確認し、十分なスペースを設けることも重要です。レイアウトに制約がある、コレクションをする場合は鉢植えにすると良いでしょう。

クリプトコリネ

クリプトコリネの仲間は一度植えたら動かさないことがキレイに大きく育てるためのコツです。大きく成長した後に移動させることは困難ですので、コレクションする場合は鉢植えにすると良いでしょう。
本種は新しい環境に適応するため、植えた直後に葉が「溶ける」ことがあります。根茎が残っていれば葉は復活します。もし、環境になじめずそのまま枯れてしまう場合は環境の改善が必要になります。また、溶けた葉はすぐに除去しましょう。

バリスネリア

下処理~植える際、草体が大きい種類が多いため、水草が乾かないように注意してください。バリスネリアもあまり移動は好みません。

ニムファ

水中葉はとても乾きやすいので注意が必要です。株が小さい場合は特に丁寧に扱わないとうまく成長しません。球根が柔らかくなったり空だったりする場合は発芽しませんので水槽から取り出して処分してください。

アヌビアス・ミクロソリウム・ボルビティス・ブセファランドラ

これらの種は底床に植え込んでも枯れませんが、成長が悪いため凸凹がある何かしらの素材に活着させましょう。基本的に丈夫な種なので根茎が残っていれば時間はかかりますが復活します。全ての葉を一度切り落としてから活着・成長させる方もいます。

ウィローモスの仲間

モスの中には活力着力が弱いものもあります。このような種類は成長したら巻き直しが必要です。また、活着をするものでも成長するにつれて、光が当たらない部分が枯れてはがれてしまいます。その場合も巻き直しが必要です。