ホシクサ特集 | チャーム

ホシクサ特集

ホシクサは、水田や湿地帯などの温暖かつ多湿な場所に自生する植物です。
近年、アクアリウムにおいてこのホシクサは不動の地位を確立し、レイアウトのアクセントとして重要な働きを担っています。
放射状に広がる葉が最大の特徴で、その均衡のとれた広がりは大変美しく、水槽内で単なるアクセントとしては十分すぎるほどの魅力を充満させます。
日本産ホシクサ以外にも、南米産、東南アジア産など世界各地に分布する多様な水草です。
今回、前景草としてパフォーマンスの高さを存分に発揮する、ロゼット型の葉形が特徴のホシクサを中心に、その魅力を余すところなくご紹介したいと思います。

日本のホシクサは分類が進んでおり、約40種類が確認されています。
主に水田や湿地帯に自生しており、比較的身近な野草としても知られていますが、以前は農家の方々にとっては単なる雑草という認識でしかありませんでした。
しかし、近年アクアリウムに導入されるようになってからは、非常に重要な水草というポジションを確立してきたといえます。
残念ながら、ホシクサ環境は湿地帯などの埋め立てなどにより減少がみられ、継続的な入手は難しくなっているのが実状のようですが、末永く楽しんでもらいたい日本産水草のひとつといえます。

ホシクサの種類によって、飼育環境の水質は異なってきます。
一般的な飼育水といわれるpH6~7で育成可能なものから、今までの水草育成と比較してさらにpHを下げなくてはいけないものまでその種類は多岐にわたります。そこで底床は、種類に適した水質を作り出すための重要な手段となりえます。
東南アジアのロゼット型ホシクサなど中性付近でも育成可能なホシクサには、田砂などのpHに影響を与えない自然砂がおすすめです。
低いpHが適したホシクサにはN&Cソイルや水草とシュリンプの土などのソイル系の底砂がよいでしょう。
その他pHコントロールに欠かせない降下剤もホシクサ飼育には必需といえるかもしれません。
これらの用品を駆使してそれぞれのホシクサに適した環境を作り出してみてください。