流動フィルター特集 | チャーム

流動フィルター

ろ材が動く!新世代フィルター

ろ過はアクアリウムにおいて最も重要とされる要素の一つです。そのろ過に携わる様々なフィルターの中で今、最も注目されているものがここに紹介する「流動フィルター」です。ちょっと聞き慣れない言葉かもしれません。しかしその能力の高さはプロが認めるところで、小さなろ過容量でもありえないパフォーマンスを見せてくれます。
それは、このろ材が動くというシステムが大きな要因です。チャームでも生体管理においてこの「流動」というシステムを採用しています。アンモニア、亜硝酸が特に影響を及ぼすビーシュリンプをはじめとした淡水エビ、及び海水水槽におすすめのフィルターです。その偉大な能力を是非ご家庭でもご堪能ください。

ここがすごい!流動フィルターの特長!

・ろ材が動き効率よく生物ろ過が可能
ろ材自体が動いて処理水と接触することにより、ろ材表面全体にバクテリアを繁殖させてアンモニアを分解します。水みちができて全てのろ材を使い切れない、従来のフィルターのウィークポイントを解決した画期的な硝化フィルターです。
・特出したアンモニア分解能力
球形のろ材表面の硝化菌のバイオフィルムが効率よくアンモニアを捕らえ、素早く硝化します。すべてのろ材のバイオフィルムが硝化作用に特化しますので、アンモニア分解工場のように機能します。すべてのろ材表面が機能することで、少ないろ材量で強力なアンモニア処理能力が発揮できます。アンモニアに弱い淡水 エビや海水水槽のアンモニア問題を解決してくれる頼もしいフィルターです。
・安定した能力を持続
常にろ材前面が処理水と接触していますので、ろ材の目詰まりが起きません。固定床ろ過のように半年から一年でろ材が目詰まりを起こして、アンモニア分解能力が落ち込むこともありません。ろ材自体の消耗もありませんので、安定した能力を半永久的に維持できます。毎年のろ材交換の必要もなくなりとても経済的です。メンテナンス時のろ材洗浄によるろ過能力の低下等の問題が防止できます。
・病気が発生しにくい構造
流動フィルター内に、水が流れなくて死に水になっている箇所ができにくくなります。多くの病原菌はこの死に水を繁殖の温床として増殖します。全体が元気な硝化菌で一杯の流動フィルターは病原菌に入り込むスキがなく病気が発生しにくい構造と言えます。

流動ろ材を見てみよう!

流動ろ過の大きな特長である流動ろ材。そのろ材ではどのようにして生物ろ過が行われているのでしょうか。フィルターの中のろ材はバクテリアが付着し、表面に生物膜(バイオフィルム)が作られます。バイオフィルムは固定床と流動床では厚さ、反応速度、接触面積が大きく異なります。(下図参照)これにより固定床ろ過に比べて流動床ろ過がいかに生物ろ過に適しているかが検めて確認できます。

固定床生物膜

固定床生物膜
固定床でろ材を使用したときのバイオフィルムの模式図です。固定床に形成されるバイオフィルムが流動床のそれに比べると厚くなります。厚い分だけバクテリアの数は多くなります。それと、ろ材が固定されていますのでバイオフィルムの表層面に微細な汚れが付着してきますと、フィルムが肥大化してきます。肥大化すると水中の汚れと接触し分解反応までの時間がおそくなります。

流動生物膜

流動生物膜
流動床でろ材に生成するバイオフィルムは薄くなります。ろ過槽内で浮遊しているため、適度な抵抗を飼育水から受けているので肥大化は避けられます。バイオフィルムが薄いので菌対数は少なくないですが、飼育水と接触して分解する速度は速くなります。それに浮遊しているので、水の中の汚れとの接触回数が飛躍的に高まり反応の効率と速さは高まります。

水処理施設の流動床ろ材

流動ろ過は水処理の分野で活躍している生物ろ過方法のひとつです。
水処理施設の流動床ろ材
安全な水を作り出している水処理分野での実績に裏付けられ、高い生物ろ過を可能にする方法であり、アクアリウムにおいても安定した水作りに効果的な方法として注目されています。
流動床はろ過槽内の水の中でろ材を浮遊させて使用する方式です。ろ材は重さが水の比重に近い物を使用します。以前の流動床は使用していたろ材の比重が大きい物を使っていたため、それを浮遊させるために大きな駆動力が必要である等さまざまな問題がありました。現在は樹脂製の比重1.02といった水の比重に近い物ができ、動力も少なく動きも軽やかに浮遊するものが実現できたのです。

流動ろ過はチャームの生体管理にも使われています

pHが高い海水の水槽やアンモニア濃度に敏感な淡水エビの飼育で大活躍!
流動ろ過はチャームの生体管理にも使われています
チャームではアンモニア濃度が問題になる海水水槽やビーシュリンプなどの淡水エビの水槽で、アンモニア濃度を抑えるために流動ろ過層を使用しています。画像のように、ろ材がろ過器内で自在に動き、効率的なろ過を実現させています。