クリプトコリネは東南アジア原産のサトイモ科の水生植物で、初心者からマニアの方まで一度は育ててみたいと思う植物です。
葉も育成環境が水中、水上だったり、水質が違うだけで形状や色などが微妙に変化していくところなど、飽きのこない魅力を持っています。
クリプトコリネは密林の中の緩やかな流れのある場所に自生しておりますが、種類によっては山間部の岩盤などにも繁茂していたりと、様々な生息環境があるのです。

よく耳にする言葉だと思いますが、クリプトコリネはよく溶けます。
一般的には環境の変化で溶けるとありますが、実際のところ溶ける真相は明らかになっていません。
しかし、環境の変化で溶けるのは間違いなく、一番多い原因です。
また、溶けた葉が健康な葉に触れて感染して溶ける事や、水上葉を水中に入れた後に水上葉が環境に適した水中葉を出した頃に溶ける事などがあります。
他には、なんらかの菌が入り防衛の術として溶けるのではないかという説もあります。

クリプトコリネは他の種に比べて極めて適応力が高いのです。
先ほど環境の変化で溶けると言いましたが、まさにこの溶けることが重要なのです。
クリプトコリネは新しい環境に合わない古い葉を溶かして落とし、その環境に合った新しい葉を展開するからです。

●溶けた葉は必ず取り除きましょう。
そのままにしておくと水質の悪化や、他の葉へ感染する恐れがあります。

●大量の水替えは危険です。
環境の変化が苦手なので、水換えは多くても３分の１程度にしましょう。
多く水換えをしたい場合は、数日に分けて少しずつ行うといいでしょう。

●コケを防ぐために。
有径草など栄養分の吸収の速い水草を入れておくとあまりコケが発生しません。