金魚の繁殖特集 | チャーム

金魚の繁殖特集

繁殖の楽しみ

繁殖の魅力は「理想の魚」を生み出せること。
作出は容易ではありませんが、それゆえ挑戦し甲斐があります。

オスとメスの判別方法

金魚の雌雄はお尻の生殖孔の形で判別できます。オスは細く、メスは丸い形をしています。
また、繁殖期を迎えたオスは胸ビレ・エラ蓋に白い点がポツポツと現れます。これは「追星(おいぼし)」と呼ばれます。

金魚の産卵

金魚は2歳をこえるころから産卵が可能になります。
春先に水温が15~20度程度になると産卵が始まります。
一度の産卵数は1000個ぐらいからで、多いときには5000個をこえます。
産卵は朝方に行われ、午前4時から午後10時頃に活発に行われます。

産み付けに最適

繁殖のながれ

産卵の合図があったら、夕方ごろ、雌雄を産卵用の水槽に移します。うまくいくと翌朝には産卵が完了しています。2日以上たっても産まないようなら一度別の水槽に移して、数日休ませてから再度挑戦します。

親は卵を食べてしまうため、卵を確認したらすぐに移動させます。また、産卵後の親は体力を消耗しているため、病気に注意して十分に静養させます。

産卵後の水槽は精液で水が汚れているため、換水します。換水時は追加する水の水温を必ず合わせて水温の急変を避けるようにします。

ふ化と稚魚の飼育

稚魚・幼魚は黒色をしていることから「黒仔」と呼ばれます。成長してくると黒が抜けて、模様が現れます。
水温が20℃ほどあれば、7日ほどでふ化します。稚魚はふ化してから2~3日はおなかのヨークサックと呼ばれる器官から栄養をとっていますので、えさは泳ぎ始めてから与えます。
最初のえさには、食いつきが良く、栄養価が高い「活きブラインシュリンプ」がおすすめです。
他には冷凍ブラインシュリンプ・ミジンコ等を与え、成長に合わせて冷凍赤虫・人工飼料などに切り替えていきます。
また、稚魚・幼魚のうちは水質の悪化や急変に弱いので、飼育水が汚れる前にこまめに換水します。

水槽

繁殖を迎えた金魚たちは、広範囲において動きまわるので、ストレスを感じさせないためにも大型の水槽や池などでの飼育が好ましいです。

産卵におすすめの水槽

産卵に必要な器具

ふ化する前の卵の飼育には、十分なエアレーションが必要です。また、小さく泳ぎが未熟な稚魚の飼育においては、吸水口への侵入トラブルを避けるため、スポンジフィルターをつかったエアレーションやろ過が必須です。