水槽 夏の暑さ対策 | チャーム

水槽 夏の暑さ対策

何かとトラブルが発生する夏の水槽。
その原因の根源は、高水温にあります。高水温による副次的なトラブルも当然発生します。
また漫然と管理していると見落としやすい、季節ならではのトラブルも有りますので、一度トータルチェックを行い、夏本番に備えましょう。

夏によく起こるトラブルとしては・・・

①~③は、どれも高水温④を発端としている為、たいていの場合は複合的に発生し、一旦発生すると連鎖反応的に次々と悪化していくことが多いです。
またコケの仲間の中には水草よりも高水温に堪えうるものが多く、水草が調子を落とし、余剰気味になった栄養を獲得して一気に増殖するなどの危険性もあります。
⑥については見落とされがちな盲点で、水替えをしても状態が悪い→さらに水換え頻度を上げる→さらに状態が…と言ったことになりかねません。

それぞれに合わせた対策をしっかりと取りましょう。

①濾過能力のダウンには・・・

フィルターの強化・清掃がおすすめ。
具体的にはサブフィルターの設置や、安価なフィルターを補助的なフィルターとして導入する方法などです。
また少しでも濾過を効率的に作用させる為、ろ材の目詰まりを解消したり、ホースやパイプの汚れ等の流れを妨げる要因を取り除くのも効果があります。

単一でも機能は十分なおすすめフィルターなど

②水の腐敗を防ぐには・・・

餌の量を少なめにし、食べ残しが発生しないようにするのが第一歩。
他の要因も絡んで魚の食欲が落ちることがあり、定量通りの餌の量でもあまってしまうことがあります。
また給餌量が減ることにより排泄物の量も減り、結果として濾過能力への負荷を減らすことも可能です。

痩せ易い魚を飼っている場合や、魚の量が多く餌の量を少なくするのが不安な場合は、生体用の各種添加剤を使用して、食欲を促進するのも効果的です。

おすすめ生体用の添加剤や掃除用品

③酸素量の低下には・・・

エアーレーションの強化がおすすめ。
エアーレーションは水槽の上下の水の入れ替えを促進すると共に、泡がはじける時に多少なりとも水温を逃がしますのでそれ自身が水温を下げる効果を持ちます。
泡の上がり口に、風を当てることによりファンの効果をより高めることも可能ですので、併せての使用がより効果的です。
また水温が高いと水の中に溶け込む酸素量が減ります。
夏の魚やエビの死亡は、酸欠が原因となっている場合もありますので、生体メインの場合は常時、水草水槽でもタイマーを使用し消灯時はエアーレーションを行う方がおすすめです。

おすすめエアレーション用品

④高水温自体による影響には・・・

基本は水槽用のクーラーやファンを使用すれば防げます。
ファンであれば消費電力も少なく逆サーモと組み合わせれば、水位の低下以外、特に気を使う必要がありません。またクーラーは殆どの機種がヒーターとの接続も可能で、通年設置可能です。

水草であれば水上葉にしてしまう手もあります。
難種や、高水温を嫌う種類でも水上化すれば、何の問題も無く夏を越せるものも有ります。
特に有茎草には水上<=>水中の移行が容易な種類も数多くあり、トリミングした残りを屋外の鉢で水上化し、万一の際の保険として備えておくのも一手です。小さな鉢にあまったソイルなどをしき、浮かせておくと意外と簡単に水上化させることができます。

おすすめの水槽用のクーラーやファン

水草を水上化させる際におすすめの商品

⑤器具のトラブルには・・・

こまめなメンテナンスが有効ですが、買い替えも・・・
照明はルーバー付きのタイプであれば、湿気が直接灯具部分に当たることが無い為、ルーバー無しのタイプよりも湿気に対する耐性が有ります。
また水面から蛍光灯までの距離を簡単に調整できる、クリップ式のタイプの蛍光灯も夏季には効果的です。
またキャビネットタイプ等の通気性の悪い台に、クーラーや照明の安定器を入れる場合は熱のこもりすぎに注意。
場合によっては過度の負荷が掛かり、製品寿命を縮めることにもなりかねないので、クリップ式の扇風機や、余った水槽用ファンを使用してキャビネット内と外部の空気の入れ替えを促進しましょう。

おすすめライト・照明

⑥水道水の質の悪化には・・・

夏季の他、地域によっては雨天や、雨天が予想される場合も塩素が多めに投入されることがあると言われます。コロライン等で塩素を中和した後、塩素テスター等で、残留塩素が残っていないかをチェックしましょう。

おすすめ水質テスターや水質調整剤など

番外編:落雷などによる停電・破損

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